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犬夜叉の「四魂の玉」の元は、正式には一霊四魂という考え方に基礎を置いています。日本古来の魂の構造で、その由来は、古事記・日本書紀に遡ります。多くの神社でひっそりと伝えられてきました。江戸時代には、国学者の本田親徳、明治になって、宗教家出口王仁三郎らによって、集大成されました。しかし、この考え方には科学的な見方がとられず、一般の人たちには、ほとんど知られないまま、今日に至っています。
ところが、この魂の構造は、米国の心理学の主流であるパーソナリティ理論の5因子論(Big Five Theory)と酷似していることがわかったのです。その後一霊四魂診断の5人の開発者達によって、その類似点、相違点が明確になり、7年の歳月を経て、科学的、統計的な手法で一霊四魂診断テストができあがりました。
この一霊四魂という考え方は、人間に対して、5因子論に勝るとも劣らないすばらしい知見と研究方向を示唆してくれます。 |
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私たちの心、すなわち霊魂は、一霊と四魂とから成り立っています。一霊とは直霊のことで、直霊の霊ともいい、魂の内奥にある最も純粋にして至善、至美の霊魂です。物事の善悪を直感して、人を過らしめないように導くとともに、万一誤った場合には、それを反省して自らを責め、悔い改めさせます。いわゆる良心とは、この直霊の働きのことなのです。
四魂とは、荒魂、和魂、幸魂、奇魂の四魂で、人の霊魂の中には、この四つの魂が働いて、荒魂は勇、和魂は親、幸魂は愛、奇魂は智を受け持っています。
直霊は四魂を統括していると考えてもよいですし、また、四魂それぞれの内に直霊があると考えられるでしょう。霊魂は物質ではありませんので、物質を計る尺度を当てはめて考えようとしてはいけません。四魂も、四つがそれぞれ独立的に存在するというよりは、一つの霊魂の四方面と考えた方が良いでしょう。 |
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荒魂(勇)は、目的や目標に対して情熱的であり、それを達成するためには物事をドライに割切ることができる。幸魂(愛)は、人に対して情熱的であり、ウェットであり情にもろい。和魂(親)は、仲間の目的や目標を達成するためにドライに割切って行動でき、その仲間に対しては役割重視型であり連帯感を持つ。奇魂(智)は、物事をクールに分析判断し、自分の理想を基準として、ドライ(合理的)に考えることができる。実際には、人の魂はこれら四魂が組み合わさったものであり、一霊(直霊)によって統御される。 |
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